ウォールナット・クルミ(胡桃)について|クルミ科 Jaglandaceae

クルミ科の木材について

世界に8属59種ある。高木または低木。葉は羽状複葉で螺旋配列、托葉は無い。芳香のある腺点を持つ。花は単性で小さく花弁が無い。尾状花序となる。

グルミ類は他の樹木との共同社会や共存社会を構成することが苦手な樹木です。他の植生が進出してくることに対し、アレロパシー(他感作用)を発散して攻撃するのだそうです。クルミの毒素は、植物体内では安全で毒性のない結合態で存在しており、葉や幹から溶出されて土壌中に入って活性化されて、はじめて毒性を呈するのである。クルミ類の根本の周りは閑散としていることが多くみられます。

クルミの仲間の材は、固く滑らかで狂いが少ない。どこの国でも、昔から銃床として使われたらしい。明治36年刊行の「大日本有用樹木効用編」には、「材は小銃の臺木に適当し銃臺としてはこの材に優るものなし。故に北海道の南部および内地の山中より盛んにこの材を切り出し、かつ外国よりも多くこれを輸入す。」とある。かつては平時に植樹され、戦争になると伐られるという悲しい歴史を繰り返した。しかし現在では、国産のクルミ材は色や木目が綺麗でないなどの理由で、ほとんどが輸入材が使われている。

クルミ科には以下のような樹木があります。


クルミ科 Jaglandaceae(被子植物 双子葉離弁花類 クルミ目)

オニクルミ(鬼胡桃)

  • 学名:Jaglans mandshurica
  • 別名:オグルミ
  • 分類:クルミ科クルミ属 (落葉広葉樹)
  • 原産・分布:北海道、本州、四国、九州
  • 用途:建築・家具材、銃床、食材
  • 比重:0.53
  • 色調:辺心材の区分は明瞭で、辺材は灰白色、心材は褐色を呈す。 年輪はやや不明瞭



オニクルミの立木
オニクルミの立木

 

オニクルミの実の房
オニクルミの実の房

 

オニクルミの実
オニクルミの実

 

オニクルミの原木
オニクルミの原木

オニクルミの原木2

オニクルミの原木3

 

オニクルミの木肌
オニクルミの木肌




ブラックウォールナット

  • 学名:Juglans nigra
  • 別名:ブラックウォルナット、アメリカンウォルナットなど
  • 分類:クルミ科クルミ属 (落葉広葉樹)
  • 原産・分布:アメリカ東部及びカナダのオンタリオ州など
  • 用途:家具材、銃床、フローリング、楽器材など
  • 比重:0.63
  • 色調:心辺材の区分は明瞭。辺材は乳白色から灰紫色、心材は紫色を帯びた薄褐色から濃褐色。不規則な濃淡の縞を有することが多い。

 

ブラックウォールナットの立木
ブラックウォールナットの立木

 

ブラックウォールナットの根回り
ブラックウォールナットの根回り

 

ブラックウォールナットの原木
ブラックウォールナットの原木1

ブラックウォールナットの原木2

 

ブラックウォールナットの板
ブラックウォールナットの板

 

ブラックウォールナットの木肌
ブラックウォールナットの木肌




サワグルミ

  • 学名:Pterocarya rhoifolia
  • 別名:カワグルミ、フジグルミ
  • 分類:クルミ科サワグルミ属 (落葉広葉樹)
  • 原産・分布:北海道、本州、四国、九州
  • 用途:建築・器具材、パルプ
  • 比重:0.45
  • 色調:辺材、心材ともに淡い黄白色。色調がほぼ同じな為、辺材と心材の境界が不明瞭